【カサンドラ向け】乱れた心をととのえる論語のすすめ

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お久しぶりです。鈴山ミミーです。

 

「あれ…?私がおかしいのかな…」
「何が正しいのか分からなくなってきた…」

 

私はカサンドラ真っ只中のとき、そんな疑問が自分の中で無限ループとなります。

 

夫には受動型アスペルガーADHDの傾向があります。(未診断)

 

私とは、考え方も言動も違う。
だから、面白いと思えることもあれば、一向に理解できず腹立たしくなることも。

 

私がなにか間違っているのでは…
私の正義を押し付けていやしないか…

(ざわざわ…)

 

そんな時、心をリセットする対策として、
昨年は「論語」に出会い、お世話になった一年でした

 

なぜ論語なのか


孔子の弟子が、孔子の言葉を書き残したと言われる「論語」。
私はこれまでにも、ニーチェアドラーなど、私にとって自己啓発に役立つ哲学者の本を何冊か読んできました。

 

人って、自分を肯定してくれる人を、言葉を、探しながら生きているんじゃないかと思うんです。

誰だって、自分のことを認めてほしいし、認めてあげたい。

そんな時に、他人にそれを求めて「承認欲求クレクレ人間」になってしまわぬよう、自分を取り戻す手段として、こうした本に立ち返るようにしています。

 

本にはそれぞれの良さがあり、どれが一番ということはもちろんありません。

 

ただ論語には、その教えが明瞭で参考にできるというだけではなく、
覚えて、生活する中で「ふと唱えられる」という点が、他とは違うように思います。

 

今回は、そんな論語の中でもオススメの教えを勝手に紹介したいと思います。

では第5位から、超個人的なランキング形式でお届けします。


※超個人的解釈を含みますので、興味を持っていただいた方は、ぜひ末尾の書籍をご参照ください・・・!

 

第5位

過ちて改めざる、これを過ちという
(あやまちて あらためざる これをあやまちという)

意訳:間違えなんて、誰にでもある。そこから学ばず、また同じ間違えを繰り返すことこそが、本当の過ちなのである。

 

「それそれーーー!」
「分かってらっしゃる・・・!」

 

そんな声が聞こえてきそうです。
もしくは私の声が漏れ聞こえているだけかもしれません。

 

これはもはや使う頻度が爆発的に多いため、すぐに覚えられます。

「うわ、また・・・またやってる・・・」

という時に唱えて、

そうです。孔子先生もおっしゃってました。

薄目を開けて、そう思いながら心を鎮めましょう。

 

そしてよほど気持ちが収まらない時には、つづけて

天誅!」

と、景気付けに付け加えましょう。

 

第4位

学びて思わざれば即ち罔し。思うて学ばざれば即ち殆うし。
(まなびておもわざれば すなわちくらし おもうてまなばざれば すなわちあやうし)

意訳:学ぶだけで自分の考えに落とさなければ、身につくことはない。また、自分で考えるだけで人から学ぼうとしなければ、考えが凝り固まってしまい危険である。

 

なんだか先ほどのお言葉とも繋がるものがあります。

そしてこれは夫の言動に対して思うだけではなく、私自身に対しても(特に後半部分)大いに言い聞かせる必要があるなと。。。
そうした意味でも、本を読み、到底会って話すことはできない偉人賢人の言葉をもらえる読書って有益だと思う次第です。

 

第3位

巧言令色、鮮なし仁
(こうげんれいしょく すくなしじん)

意訳:(言動や顔つきを取り繕う)外面だけいいような人間に、人格者はいない。

 

なんなんでしょう。
至極当たり前のことなのに、刺さります・・・

コウゲン レイショク!」

ちょっと呪文っぽいので、覚えやすく、キマるところもポイント。


「巧言令色!テンチュウ!」

ここまで言えたなら、完璧です。

 

第2位

徳は孤ならず
(とくは こならず)

意訳:徳のある人は孤立することなく、理解し助力してくれる人に恵まれる。

 

風向きが、急に自分の方へ変わりました。
カサンドラの方の心に、ぜひ留めてもらいたい言葉です。

 

そうです、あなたはがんばっている。
徳は、徳を呼ぶ。
見る人は、見ている。
だから自暴自棄になっちゃだめ。

 

これまでの人生でも、とんでもなく辛い時期の後には必ず

あぁあれも私にとって意味のある必要な試練だったんだなぁ・・・

と思う時が必ず来ています。

 

大殺界が去るのを息を殺して待つように。
道を間違えず、辛い時ほどその後に徳がやってきてくれることを信じて
ひたすら(もはや盲目的に)自分に正しく生きようと努めることにしています。

 

でも、過度な無理は、ダメぜったい。

「辛いけど頑張れ」というのではなく、

あなたの頑張りは徒労では終わらないから大丈夫

といったメッセージであるように思っています。

 

そして!栄えある第1位は・・・!

 

(ドゥルルルルルルルルルル・・・・・・)

 

(パアァァァン!)

 

内に省みて疚しからずんば、夫れ何をか憂え、何をか懼れん。」!
(うちにかえりみてやましからずんば それなにをかうれえ なにをかおそれん)

意訳:自分の心を省みてやましいところがなければ、何も心配することも恐れることもない。

 

こちらも、やはり矢印が自分にほうに向いた言葉です。

 

「私は、間違っていない!」
「こいつがおかしい・・・!!!」

 

カサンドラって、そんなことの日々の積み重ねからはじまると思うんです。

意味不明な夫にあまりにも腹が立ち、私の中で「我こそは正義!」と言わんばかりの「王様モード」に突入することを自覚することがあるのですが(その時の私自身の主張は真っ当なんじゃないかともしばしば思うのですが・・・)、

 

そうした時の私自身の言動についても、

 

・それが他人の前でも言えたものなのか?
・相手と同じ土俵に立ってしまい、恥ずかしい自分になっていないか?

 

すっと冷静になって、「どうしたって自分自身に気負うところがない振る舞い」をしようと。

ここでもし感情爆発してもたら、そんな自分も嫌いになってまうんや。
罪悪感に苛まれて、きっとそれもまた夫のせいにしたくなって、、、

 

そしたらもう相手の思うツボや!

 

「そうはさせるかい!私はわたしの良心に従い、私のペースで、振り回されることなく正しくいかせてもらいまっせ!」

そんな気持ちにさせてくれる、私の中での魔法の言葉になっています。

 

まとめ:論語のおすすめ書籍


ここ最近 投稿していなかったのは、「自分との向き合い方、世の中との関わり方、ものの捉え方」などを今一度見直して少しずつ変えることによって、「ストレスを軽減させる術」を身につけ、あまりカサンドラについて考えず生活できているためかと思います。

 

(あと、365日手帳の効果もあり家庭内での揉め事もかなり減りました・・・!)

参考:

suzuyama-mimi.hatenablog.com

 

私にとって「本を読む」ということは、冒頭でも述べた通り、私が求めている言葉と出会い、再発見することで新しい視点を手に入れる、大切なライフワークになっています。

 

論語は、これまでとは違う視点で相手や自分自身と向き合うのにおすすめなので、今回、興味を持っていただいた方にはぜひ、下記を参考にしていただけたらと思います。

 

私は最初にこちらの図解版を読みました。

仕事編(正しい心配事のなくし方/正しい信頼のされ方 etc...)、人間関係編(正しい心配/正しい突き落とし方/正しいキレ方 etc...)、学び編(正しい理解/正しい努力/正しい柔軟性の保ち方 etc...)と、分野ごとに教えが紹介されており、解説も興味深いです。

文字が大きめで挿絵もあるため、本を読むのが苦手な方でもすいすい読めるかと思います。



 

 

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興味深かったので、次に買ったのがこちら。

論語がなんと100個!収録されており、論語は大文字でふりがな付き。
解説や身近な例なども簡潔で興味深く、読みやすいです。
最初からこちらのような体裁のものを探していたのですが、なかなか見つけられませんでした。
活字が苦手ではない方には、最初からこちらをおすすめします。

 

ちなみにどちらも、齋藤孝さんの著書になります。
文章がとても読みやすく、心地いいのでおすすめです。

 

もやもやに任せてポチってしまえば、1〜2日で届きます・・・!
どうか、ご自身の心の支えになる論語との出会いがありましたら幸いです。

 

(今回は論語の紹介でしたが、他にも“心の栄養”になるようなおすすめしたい本が何冊かあるので、またご紹介させてください。)

 

みなさま、本日も大変お疲れさまでした。

ご挨拶が遅れましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!