【HSPの私が思う】HSPがアスペルガーと結婚してカサンドラになる経緯と対策

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こんにちは。
悩めるウサギ人間、鈴山ミミーです。

 

 

「もしかしたら、私がこまかすぎるのかな・・・?」
「もう何が正しいのか分からなくなってきた・・・」

 

 

カサンドラの皆さんなら、そんな混乱に何度も陥ったことがあるのではないのでしょうか?

 

 

私は、夫との問題がある中でも、よそのご主人に対して、

「あの人のほうが夫よりもっと無理だわ・・・」
「奥様、気にならないんだ・・・」

などと、すっっごく失礼なことを思うことがあります。

 

 

例えば、

食べてる時にくちゃくちゃ噛むとか、
陰口を言い続けることでポジションを確立しているとか・・・

私にはそういった「この人とは居られない」と感じることが、たくさんあるんです。

 

 

あれ?
もしかして、私って異常に気にしすぎる性格なのかな・・・?

 

 

そんなことを思っていたところ、HSP(敏感気質)ということばと出会いました。

 

 

「受動型アスペルガー」と「ADHD」の特性を持つ夫と、HSP」の私

我が家のこの組み合わせについて、
これまでの経緯を思い返すと、「なるほど」と思う気付きがありました。

また、「HSPの人こそカサンドラになりやすいのではないか?」
とも思ったため、今回は私の気付きについて綴りたいと思います。

 

個人的な考えですので、気軽にお読み流しください。

 

 

 

 

アスペルガーADHD)とHSPはお互い惹かれる?

 

まずはじめに、
HSPについて簡単にご紹介します。

HSPとは
Highly Sensitive Personの略で、「人一倍、繊細で敏感」な気質を表す総称。
生まれつきの性質で、5人に1人の割合でいると言われています。


特徴(一部抜粋)
・相手の言動からその人の思っていることを察することができる
・人の些細な言葉に傷ついていつまでも忘れられない
・人と会った後に、どっと疲れて一人で居たい気持ちになる
・怒られている人などに感情移入して、傷ついたり腹痛を起こす
・その場限りの快楽よりも哲学的なことに興味を持つ
・音や光、においなどが気になったり、気分が悪くなったりする etc...

などが挙げられます。

 

チェックリストを見る限り、

私、どれもこれも当てはまるんです・・・

驚きました。

 

 

この特性を持つ人は、ストレスを処理する脳の「扁桃体」が活発で、不安や恐怖を感じ取りやすい
そして人よりも、さまざまな刺激に警戒して反応する、ストレスホルモンも分泌されやすいと言われています。

 

つまり、
不安や恐怖を感じやすいから、その場の状況や、相手の心の動きを察知する能力に長けている
ストレスになる不快な状況を、回避しようとしながら生きている

 

そう、HSPの特性は、
アスペルガー」や「ADHD」とは真反対な部分が多いのです・・・!

 

自分と違ったタイプの人とは補完しあう関係になるため、
自分にないものを持っている」という状態は、
本能的に、お互いに惹かれて当然です

 

アスペルガーADHDは、家庭内と家庭外(社会)とでは振る舞い方を切り替える人が多いため、
十分な同棲期間などを経ない限り、
HSPは彼らの真の姿を知ることがないまま、
結婚に至ることが多いように思います。

 

表面的には似ている不思議

 

これはとても不思議なことだったんですが、
そもそも私と夫の場合、外の人から見ると、
二人の性格的なものがとてもよく似ています。

 

(そのため、受動型アスペルガーの夫のことを、私は長らくHSPタイプの人間だと思っていました)

 

これについては、夫への度重なるヒアリングでやっと分かったのですが、
確かに、他人からの見え方(結果)は同じでも、
両者の思考(結果に至るまでの過程)が全く違ったんです。

 

例を挙げると、

 

<ゆっくり話す>
:相手が理解しやすいよう、早口にならないよう常に心掛けている
:言いたいことがうまく言えないため話すのがゆっくり

 

<人の悪口を言わない>
:自責にもつながるため、徳高く生きようと心に決めている
:他人に興味がない

 

<〜すべきという常識を押し付けない>
:人には個々の事情がある。言われた気持ちを考えると苦しくなる
:特に持論がない。自由サイコー

 

<人に親切にする>
:察知して、行動する(できないとあとで後悔することもある)
:誰が何考えてるか分からないからとりあえず親切にすれば間違いない

 

<嘘をつかない>
:やましいところがなく、正直に生きることをポリシーとしている
:どう嘘をついたらいいか分からないから、つかない

 

<恩を着せない>
:そういう主義でありポリシー
:やったことをもう忘れてる

 

・・・こんな感じなんです。

 

結果としての行動は一緒なのに、元となる思考が全く違うんです

 

でも、表面的に見えている結果(言動)は同じだから、
HSPとしては

この人って自分と同じタイプなんだ!

と思ってしまう。

 

それでいて相手には、細かすぎるHSPにはない大らかな一面なども持ち合わせており、
余計に魅力的に見えてしまうのです。

 

しかし、結婚して同じ空間で過ごすようになると、ものすごい違和感が生まれる。

 

▽私が夫との違和感の正体に気付き、夫に伝えた話はこちらです。

suzuyama-mimi.hatenablog.com

 

そこにHSPの持ち前の、

 

相手の心を察知!
深い洞察力!
機転の効いた対策!!
(どやっ!どやっ!)

 

分かろう、解決しようとするほどに、
「できないはずはない!」とがんばるほどに、
みるみる底なし沼にはまっていきます。

 

HSPが、カサンドラにならないわけがないのです
なるべくして、なるのです。

 

ちなみに受動型アスペルガーADHDの特性を持つ夫も、
私のことを同じタイプだと感じていたからこそ、
結婚後、喧嘩になっても声を荒げず、お互いの意見をまとめ、
淡々と論理的に話し合いをする私に

「家でもそんな風でいられて、聖人君子だね・・・」

と言っています。

 

おそらく、彼と同じように感情的になって罵り返し、
同じように翌日にはすべてリセットしてケロっとしているほうが
楽なんでしょうね。

 

そんな非生産的なこと、絶対しませんけどね。

 

HSPとしての対アスペルガー対策

HSPにとって必要な栄養とは

 

個人的な感覚になりますが、
HSPの特性を持つ人」って、
心身共に健康に生きていくために、

何よりも 心への栄養補給 を必要とすると思うんです。

 

栄養ってなんだろう?

 

それってきっと、
感動」なんじゃないかなと。

 

これを書いていても思うんですが、
夫と付き合ってから今に至るまで
これまでに一度も感動したことがないんです
少し、不思議に思うくらいなんですが・・・

これまで付き合ってた人については、
言われて泣いた言葉とか、
心にぐっときた思い出があるんです・・・(汗)

 

もちろん、うれしかったこととか、感謝することはあります。
日常的に、「ありがとう」もたくさん言っています。

 

でも感動って、期待値を上回るところでしか発生しませんよね。
「うれしい」とか「喜び」に加えて、さらに「意外性」も必要になってきますから。
それには、人の心への、とても思慮深いアプローチが必要になるのではないかと。
「感動」って、ものすごく高尚な現象なんだなと、改めて痛感しています。

あっ別に、サプライズしてほしいとかじゃないんですよ。
むしろ、サプライズは要らないんです。
私という人間の考え方とか性質を、学習して、配慮してほしいんです。
「あーーやっぱりこの人が一番のよき理解者だなぁ」と思いたいんです。

 

しかし、HSPがどれだけ伝えようとしても、相手は容赦なく忘れます。

 

伝える→忘れる!
知っているはず→何も覚えていない!
積み重ねてきた年月→そんなものないよ今この瞬間だけ!!

 

・・・うん、諦めよう。
相手は、脳内情報を整理して、原因と結果の因果関係を考えられないだけなのです。

 

▽私が受動型アスペルガーADHDの特性を持つ夫の「根底にある問題」に気づいた話はこちらです。

suzuyama-mimi.hatenablog.com

 

 

手っ取り早く、感動できる本や映画から補給することにしました。

 

でも、栄養補給をしたら確実にパワーが湧いてくるので、この方法、バカにはできません。
必要以上に気力体力を消耗し続けている、カサンドラの皆さん。
ぜひ、適宜 栄養補給してください。

 

最近、夢をかなえるゾウの第2巻を読みました。
今回登場するのは貧乏神・・・!
途中笑い、終盤泣きました・・・すごくおすすめです。

 

新しくありませんが、情緒が揺さぶられる系と言えば。
感動して泣くのに打ってつけの「流星ワゴン」もおすすめです。

 

アゲアゲな気分になんかなれない、内面世界にとことん浸りたい方には、ぜひ村上春樹を。
海辺のカフカ」は、美しい情景描写に加えて、なんだか不思議なオカルト要素もあり、
一度脳を休めて本の中に引き込まれたい方には打ってつけです。

 

こちらは戦争物なので苦手な方もいらっしゃるかもしれませんが、
読み終わった時にこころが締め付けられて、感動なんて言葉では言い表せない妙な気持ちになりました。
自分がこれからの人生どう生きていきたいのかを問わずにはいられなくなります。

 

ぜひぜひ、ご自身の心に栄養を与えてあげてくださいね。

HSPと思しき私がおすすめする本はこちらにもまとめています。

suzuyama-mimi.hatenablog.com

 

 

言葉のちからは、あなどれません・・・!
こころを鎮めて新たな活路を見出せるような、
素敵な本との出会いがありますように。

 

満足に認めてもらうことは不可能?

 

人一倍、繊細で敏感に生きてきたHSP

様々な場面で学び、人の心を汲み、自分が正しいと思うままに
善行を積んできた方が多いのではないでしょうか。

そんな思いやりに溢れ、努力を惜しまない、素晴らしい人間であるあなた!

そんなあなたを、満足に認めてくれる人って・・・

 

果たしてい居るのでしょうか?

 

しかも、その他の押さえておきたい条件もクリア!
まぎれもない、この人こそという至高のパートナー

 

なんだかこう考えると、自分が結婚に向いていないんじゃないかと
またしても自責モードが発動してしまうのですが・・・

「私のこと、もっと分かってほしい・・・」というこの気持ち。
もろに自己承認欲求じゃん!というこのやるせない気持ち。

 

もはや、自分自身でしか、認めてあげられないんじゃないかと思うんです。

 

夫だからそれを理解してくれないんじゃなくて、
そんなことってもう幻想なんじゃないかと。

 

だから最近、
今日のあなたも素晴らしかった!
みたいなことを手帳に書いています。

見返すと、昨日の自分、一昨日の自分にも鼓舞してもらっている気がして、
ちょっと元気が出ます。

 

仕事とかである程度、消化できている感情ではあるんですよ。
でも本当はね、やっぱり身近な人に言ってもらいたいんだあぁぁ!

 

・・・わがままかな?

 

アスペルガー対策をしすぎないという選択

 

「くよくよすんなよ!ポジティブにいこうぜ!」
そんな中身のない言葉だけでは、HSPの心は決して癒えないはずです。

 

だって、問題は消えてなくならないのだから・・・!

 

だから私は、遮二無二解決しようとしなくていいと思うんです。

無理に「気分を明るく、アゲよう!」とするのではなく、

 

逆に、掘って掘って、掘り下げる
そして、そこに違った視点からの再発見・再定義をして、
新しい意味を見出す。

 

その方が、よっぽど実のある答えが見つかる気がしています。

 

私が、この人と出会った意味ってなんだろう?
この人と出会わなかったら私が知らなかったこととは?
出会ったことで、私はどう変わったんだろう?

・・・「この人と出会わなければ良かった」という答えになりますか?

 

 

私自身、この先どうするのかなんて言い切れませんが、
でも、どの道を選んでも、それが正解だと思っています。

 

過去は、過去。

過去が、今のわたしを作っているのではなく、
進むべき未来に向かうわたしの後ろに、過去ができているんだ。

自分の求める未来に照準を合わせたこの考え方、
とても気に入っています。

 

ここまで読んでいただいた方にとって、この記事が少しでもお役に立つことがあったらうれしい限りです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!